私たち、来世もオタクがいいね。

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オタクは死んでも治らないということを日々綴っていく日記です。

「この世界の片隅に」を観る

先日テレビでやっていた「この世界の片隅に」、ようやく観ました。
話題の映画だっただけに、ずっと興味はあったんですが、実際に観て本当に良かった。
老若男女、できるだけ多くの人に観てもらいたいし、変な前情報を持たずに観てもらいたいので、
ここでは敢えて多くは語らないでおこうかと思いますが、素直に観て良かったと思える作品でした。
戦争を知らない我々が、戦争の愚かさ、悲惨さを再認識するということだけでなく、
激しさを増す戦時下の中で、工夫を凝らし、明るく、必死に生きていこうとする姿に、
純粋に心を打たれました。
まだ観たことのない人は、ぜひ観て欲しい。
日本人として生まれたからには、決して目を背けてはいけない過去が、そこにあります。


ところで、この作品を語る上で、外せないのが、声優「のん」の存在。
このブログでも何度となく、俳優・女優が声優を務めるということに、苦言を呈してきましたが、
正直、この声優「のん」については、これ以上ないほどに、ハマっていたと言わざるを得ません。
おっとりした演技、どこか艶っぽい声質、絶妙な広島弁、時に見え隠れする感情的な表現、
その全てが、すずさんのイメージそのものでした。
そして、細谷佳正小野大輔潘めぐみなど、実力のある声優を脇に固めてくれていたこともあって、
演技に違和感を感じることもなく、自然に物語に集中できました。
この作品を観て改めて、声優が作品の出来を左右する重要なファクターの1つだと再認識すると共に、
声優「のん」について、もっと別の作品でも声を聴いてみたいという楽しみができました。


ちなみに、今年の12月には、カットされたシーンや新たなシーンを多数加えた長尺版、
「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」が公開されるようなので、そっちもぜひ観てみたいです。