私たち、来世もオタクがいいね。

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オタクは死んでも治らないということを日々綴っていく日記です。

さびしんぼう

ひとがひとを恋うるとき、
ひとは誰でも
さびしんぼうになる───

というわけで、補完用として大量にDVDを借りてきたわけですが、
その中で、唯一今すぐ観るために借りてきたのが「さびしんぼう」です。
たぶん、知らない人も多いかと思いますが、
「転校生」、「時をかける少女」に続く、大林宣彦監督の"尾道三部作"にして、
富田靖子の主演映画といえば、ピンと来る人もいるのでは?


何故、今更こんな昔の映画を借りたのかというと…、
きっかけは、この前の「芸人報道」で宮迫が映画ベスト3に挙げてたからなんですが、
そのルーツは、私がまだぴっちぴちの小学生の頃にさかのぼります。
何年生の時かも、どんな授業だったかも詳しくは覚えていませんが、
学校の授業でこの映画を観たんです。
正直、当時は映画になんて興味もなかったし、あまりストーリーも覚えてなかったけど、
映画の端々に使われるショパンの「別れの曲」と富田靖子の可愛さは、
妙に記憶に残っていて、その後の私の忘れられない作品の1つとなっていました。
あれから早いもので20年が経ち、ふと急に観てみたくなったわけです。


まさに、20年振りに観たわけですが、いい映画でした。
古き良き昭和の街並みに、海沿いの尾道の美しい風景。
少年の甘酸っぱい青春の恋に、「別れの曲」が優しく…そして切なく響きます。

傷ましくも輝かしい
わが、少年の日々に、捧ぐ───

こんな副題が付けられていましたが、
今になって、先生が授業で観せてくれた意味がわかった気がします。
この映画を、子供の頃に観ていられていたことを嬉しく思った今日この日でした。