私たち、来世もオタクがいいね。

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オタクは死んでも治らないということを日々綴っていく日記です。

シン・エヴァンゲリオン劇場版

何だかんだとズルズルしてしまって、気づけば公開から2か月以上が
経ってしまいましたが、いよいよシンエヴァを観に行ってきました…!
あまり、大っぴらにネタバレを書く気はないですが、それでもどうしてもネタバレは
含んでしまうとは思いますので、これから観ようと思っている方は、
その辺りはご理解の上、先にお進みください。


今までとは違い、今回はしっかりと予習という名の復習は済ませていたので、
導入からすんなりと入って行けました。
とはいえ、そこはエヴァですから、1本の映画という中にも、
何度となく超展開が繰り広げられるわけで、ついていけてたかというと、
正直自信はない。(w
でも、今までのエヴァも含めて思うのは、エヴァって頭で理解するような作品ではなく、
各視聴者がそれぞれの感覚や経験を踏まえて、作品を通じて心で何かを感じるような
作品だと思っているので、ストーリー展開についていけてたか否かとかっていうのは、
もはや問題ではないのかな、と自分は思っていたりします。

そういう意味では、14年という時間的経過であったり、シンジの心の成長、
アヤナミのゼロからの歩み、アスカの葛藤、その他周辺のサブキャラたちの
それぞれの生活ぶりや成長を見ることで、このエヴァという作品に出会ってからの
実に25年という月日の中での自分自身の生活の歩みや成長とを重ね合わせながら、
どこか自分自身の物語の一部でもあるような、そんな感覚で楽しめました。
3時間弱の作品ということで、映画としてはかなり長めの作品ではあるとは思いますが、
とはいえ、たった3時間で、劇中での14年間だけでなく、リアルに経過した25年間をも
感じることができるという、何とも不思議な感覚でした。

思い起こせば、TVシリーズの放送が始まったとき、私はまだ高校生。
あの時は、興味を引く設定と謎が謎を呼ぶストーリー展開で、訳も分からず、
ただただ追いかけていました。
あれから、早25年…。
正直、見終わってみて、監督が描きたかった全編通したストーリーとしては、
ほとんど理解できていないような気はしますが、それでも構わないというか、
これが今の自分のエヴァの見方、感じ方なのかな、と妙な納得感は感じています。
そして、理解できたかどうか以前に、エヴァという作品の終わりを、
見届けることができたという感謝と喜びはすごく感じています。

それこそ、今はコロナ禍真っ只中で、映画に行くにも躊躇するような状況ではありますが、
そんな中でも、劇場に行って、この作品を見届けることができて、
本当に良かったなと心から思いました。

内容については、見た人の数だけ解釈があるような作品なので、
賛否両論あるでしょうが、それでも、いろんな人に観てもらいたいとは強く思います。
TVシリーズを見てハマり、その後エヴァを離れてしまった人も多いと思いますが、
特に、そういう人にこそ、ぜひ観てもらいたい。
そして、自分なりのエヴァの決着をつけてもらえればな、と思います。

とまぁ、かなり自分なりの都合の良い解釈で楽しんでしまいましたが、
とはいえ、監督が描きたかった内容も理解はしたいとは思っていますので、
それはそれで、分からないなりに作品を何度も見返すことで、
その深層に少しでも迫れればなーとは思っています。(w

それこそ、あと十数年後、今の監督と同じ年ごろになってから見返すと、
案外すんなりと理解できたりするのかもなー。(そんな単純じゃないと思うw